since 2018.9.1 ロミオとジュリエット 8★ | 大人のためのBL物語

ロミオとジュリエット 8★



結との2回目の逢瀬は、結のアパルトマン(集合住宅)でだった。
1階併設のレストランで、夕食を共にした。
高級住宅街だけあって、客層もこのアパルトマン住人かそれなりの紳士淑女だ。
必要だろうと思って、私もジャケットと革靴でパリに来ている。
店内に入ると、絵画に出て来るようなシャンデリアと家具があり、クリーム色の落ちついた内装のレストランだった。
私たちを案内するウェイターが、最初の椅子を引く。
結がこのアパルトマンの住民で、バレエダンサーであることをウェイターは知っているだろう。 ウェイターが最初に引いた椅子を、私は結に譲った。
1つめの椅子は、最上席だ。
女性がいれば、女性に譲るが、結は、年若いけれども芸術家だ。
フランスでは、芸術家の社会的地位が高い。
結が、満足そうに椅子に腰を掛けた。

「東郷さんのそういう所、とってもスマート。」

「礼儀だよ。」

「東郷さんと今まで、デートしたりお食事ご一緒された方がうらやましいです。」
結が、少し妬いているような口ぶりで言った。
結は、私の過去を気にしているのか?

「いつも、誰と食事しているんだ?」私は、結に聞いた。

「うーん。独りで部屋で食べているか、マネージャーさんかな。」

「マネージャーさん?」

「楠本さんって言うんだ。日本人。僕の所属するオペラ座パリバレエ団の僕付きの職員。
僕、車の免許持っていないので、送り迎えもしてくれるの。」

「友達は?」

「あんまり外には行かないんです。すぐ写真とか撮られちゃうから。
本当は、そこのシャンゼリゼ通りのカフェとか行ってみたいけど。」

「この街に、住んでいるのに。」

「そんなものです。それに、フランスはカップル文化で、外食もパーティも行きにくいし…。
僕はいつも、独りですから…。」

「そうか。」

面の割れている私たちは、恋仲であっても、普通のカップルのように外で一緒に歩けるわけではない。
フランスでもドイツでも同性カップルがいて、仲良く手をつないでいるのを時々見かける。
不自由な分、結をなるべく幸せにしてやりたい。

部屋に戻ると、バスを使い、二人ともパジャマ姿になった。
結の所も大きめのバスタブ付きの風呂がある。日本人はこれがないとね。
60平方メートルくらいの部屋だろうか。
リビングに続いた寝室に入ると、白いシングルのベットがあった。
これでは、二人は寝られないだろう。



「東郷さん、手伝って。リビングのソファをこちらに持って来て。」
リビングのソファの足がキャスターになっていて、たやすく運ぶことが出来る。

結は、ソファをシングルベットに並べると、背もたれを外し、座る部分をパタンパタンと広げて行く。私も手伝う。
ソファベットなのだ。
ダブルサイズのベットが瞬く間に出来上がった。

「来客用?」

「両親が来た時に使うんです。結構来るんですよ。」

「そう…。」

いやはや、そんな所で、大事な息子さんと寝て良いのか。
私は彼のご両親に心底申し訳なく思った。

躊躇する私を置き去りにして、結はさっさと布団に潜り込む。
ベットに腰掛けると、結が布団を少し上げて、中に入るよう目で誘う。
初めてのSEXで恐怖心を植え付けられなくて良かった。私も安心した。

私がベットに入り、結と並んで寝る。
結が、私の肩口に頭を載せて来る。

「今日は、その…、」結は恥ずかしそうに聞く。

「しないのかって?」

「うん。」

「もう少し、結が、受け入れらるようになってからしよう。」

結は、私の答えに安心したようだった。脱力したように身を預けて来る。
結は、慣れない行為に緊張していたのだ。
結をいたわるように、結の頭を優しく撫でてやる。

「でも…、それで東郷さんはいいの?」

「自分の欲望だけ満たすつもりはないんだよ。私は、結が幸せそうにしているのが好きなんだ。」

「東郷さん、もしかして…この前…。」
結が少し頭を起こして、心配顔で私を見ている。

そう、前回私は結の中にインサートしたがそれまでだった。
激しく動くこともしなかったし、欲情を注ぐこともしなかった。
結を慣らしてやるだけで十分、それで良い。
それだけだって、結は大変だったはずだ。

結が、私の腿あたりを、パジャマの上から触れて来る。 あちこち触れて、股間にパッと手のひらで触れ、すぐに放した。
また、腿の横あたりに触れて来て、じわじわとその部分に近付いて来る。

「こらこら、挑発するのはやめてくれ。笑」

結が、くくくっと笑う。
小悪魔め…。

「まったくもう!」

私は、結の上に乗った。
結は、”まだSEXが上手くできない自分”が強要されることはないのを知っていて、挑発しているのだ。
結が口角を少し上げ、笑む。唇をわずかに開き誘うような目で私を下から見上げた。
白い小さな歯が見える。
悪魔のように、歯の先が尖っていないか念のため見た。

さて、どうしてくれようか、この小悪魔。
清純な青年だとばかり思っていたが、2回目の逢瀬でもう違う顔を見せて来る。
私は、結の唇にキスした。
次第に、深く、舌を差し込む。
前回は、逃げ回るばかりだった結の舌が、私に少し応えるようになっている。
舌先を触れ合わせ、結が逃げると私が追った。

「舌を出して。」

結が、細い舌先をのぞかせる。
それを私が吸い、キスが、さらに深くなる。
結が、下から私に触れて来た。
その部分に…。
今度はしっかりと掴もうとする。

「…、そうだ…上手いよ、結…。」耳たぶを噛み囁いた。

テクニックが上手いとかではなく、初めてそうしてくれた結をほめてやりたい。
すると、驚いたことに、結も同じように私の耳を甘く噛み、囁いた。

「僕も…、東郷さんを、早く…受け入れられるようになりたい…。」

正直、男の部分にズクンと来た。

「結…。」

私は、布団をはがし、結をうつぶせにさせた。

「東郷さん?!」
膝を立たせ、尻を持ちげる。
パジャマと下着を一気に降ろす。

「あっ!いやっ!」
結の白い尻があらわになる。
バレエでの驚異的な技を支えるだけあって、尻にも腿にも豊かな筋肉がついている。
サッカー選手にも発達した尻の筋肉、大臀筋がついている。
足でボールを蹴り、足を動かしながら体を支える大事な働きをしている。
良いシュートは大臀筋のおかげである。
結の筋肉を見ていると、足を内外に自在に動かす技を駆使していることを推測できる。

「明るい所ではいや!」

結が、ベットの枕元にあった照明リモコンに手を伸ばそうとする。
それを、両手で腰を掴んで引き戻す。

「ああっ!!」

尻の肉を鷲掴み、グイっと左右に広げる。

「いや、見ないで!!」
私は躊躇なく、結の蕾に双方の親指をかけ広げた。
襞がわずかに開く。
この前は、結が激しく動揺していて、行為後の”そこ”も見てやれなかったが、
初体験の時の傷も残っていないようだ。
中は鍛えようがないから、綺麗なピンク色をしている。

「いや…。」

結は、蕾どころか中までを見られている恥ずかしさに腰をくねらせる。
動くたび腰のくびれが出来た。
SEX中、恥ずかしがって見せるのが男心をそそるのを知り得ているような結の動き。
有り得ないことなのだが…。

指で開くと、入口がわずかに開き、そこに舌を差し込んでいく。

結には感じてほしい、満足してほしい…と言うのが私の本音だ。
ファンや皆が知る結は才能ある美青年だが、こう言う淫らな姿を知るのは私だけだ。
それだけでも、幸福感がある。
結に歓びを感じさせたい。

「いやだ、いやっ」と言いながらも喘ぎ声が止まらない。
先も濡れて来て、腰がひくつく。
私も、結が恥じらう姿にこれほど自分がブロックされるとは思わなかった。

前も愛撫を加えると結は乱れた。
喘ぎ声が激しくなり、室内に官能的な時間が満ちる。

舌を引き抜くと、瞬く間に”それ”は締まった。
結の蕾を照明の下で、間近に見たのも初めてだ。
白い肌に、淡い色が影を作っている。
1度だけ男のもので開かれたそこは、再び、小さく口をつぐんでいる。
間近で見ながら再び舌を差し込む。

「ああっ!」
蕾がほころんで、濡れて来る様子を見た時、自分の血液が一点に集まって行くのを感じる。

結をじらして、自分からインサートを望むようになったら…。
そうしたら、スムーズに受け入れてくれるかもしれない。
濡れた入口に、指をかけ開くとパクっと口を開けた。

「ああっ!!!」
思い切って、指を2本奥まで入れると、結は初体験の時のような悲鳴を上げた。


「まだ、痛いかい?」

奥に続く、中の形を確かめながら指を入れる。
優しく触れてやる。

「んんんっ…。そこ…、」

「ここか?」

「ああっ!!!」
私は深く挿入した指先で、結のスポットを探り当てた。
そこを愛撫し軽く押すと、結が間もなく果てた。

「…、東郷さん、今日はやっぱり…、その…、本物で…、してみるの?」
結が、荒い息の下から聞いて来る。

「結、次第だよ。」

「明日は公演があるから”だめ”。今度、悪魔の役なんだ。」

「悪魔?」

まだ、させてあげない。指でも痛いもん。」

ため息が出る。
本当に、結は悪魔かもしれない。
やりたくないのは、痛いからばかりではない気がする。
サッカーばかりやっていてしばらく忘れていた、性的な独占欲みたいなものが珍しく自分の中に頭をもたげて来た。
初体験の時は、結がその気になるまでいくらでも待つ自信があったが…、私も平凡な男だったと言うことだ。

悪魔が、私の腕の中で薄っすら口を開けて眠っている。
そのうち、私はこの悪魔に喰われるのかもしれない。1回でも悪魔と交わった罰として…。
結局、結に振り回されて私も眠りに落ちた。

私が、ドイツに再び戻って来たのは、18日の火曜日の昼すぎだった。
トレーニングに使う、サッカーコートに行くと、選手のみならず、秘書の小崎が待ち構えていた。

選手たちは各々筋トレメニューをこなしている。
下半身のみならず上半身もトレーニングを怠らない。
信じられないほどの重さのバーベルを持ち上げている選手もいる。
かなりの重量のトレーニングを行い、強靭な肉体を作っているのである。

東郷は、トレーニングと戦術のみならず身体を作る栄養学から食事メニューまで指導する。
筋肉を大きくさせるには食事が重要だ。
種類豊富な野菜、豚、牛、鶏肉、果物に至るまで過不足なく摂取しなければならない。
酒類は、あまり飲まないように指導している。
飲酒はタンパク質の筋肉合成を阻害するからである。
飲酒は元より、喫煙はあり得ない。
スポーツ選手が、害ある物を体内に取り込んでどうする。

そして、サッカーは技術と戦術がセットだ。
戦術練習は、休憩の後を予定している。
休憩で私がベンチの戻って来ると、小崎が私のそばにやって来た。
ここにも、悪魔がもう一人いた。

「例のヌード写真集ですが。」

「またその話か。断れってくれと言ったはずだ。」

「その出版社、今度、ブラオミュンヘンの定例記者会見にも参加するそうですよ。」

「いったいどこの出版社だ、そんなくだらない企画考えるのは。」

「奇想社です。週刊Bezの。」

「何だって?」

結と私を追いかけて来る、あの諸橋とか言う記者の所だ。


小悪魔結ちゃん誕生。
拍手いただけるとまた書きます。キャラプロフィールは拍手お礼絵にあります。



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