since 2018.9.1 ロミオとジュリエット 11★ | 大人のためのBL物語

ロミオとジュリエット 11★

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対談を終えたその日の夕方、私は結を自宅に半ば強引に連れ帰ることにした。

「道ノ瀬さんと、もう少しお時間をいただいてもよろしいですか。」
私は、結のマネージャー楠本さんに言った。
楠本氏は、30後半くらいの男性だ。パリバレエ団から派遣されていると言う。

「でも、明日の夜、道ノ瀬はパリで公演があります。支度があるので5時間前、午後1時には楽屋に入らねばなりません。」

ここフライブルクから、パリまで、国際高速列車で4時間、車で飛ばして4時間半かかる。

結が極めて真剣な顔をして言った。
「楠本さん、僕の分だけでも列車を明朝早い便に変更していただけませんか。」

「道ノ瀬さん。」
楠本氏は、おそらく、結が家族や仕事以外で出かけるの初めて見ているのではないだろうか。
マネージャーの楠本さんは、結を連れて今日中にパリに戻るつもりでいたようだ。
当然だろう。

「わかりました。今夜駅前のロイヤルホテルに部屋を2つ取ります。私はその一つにおりますので、道ノ瀬さんも今夜そちらへお泊り下さい。そして、明日フライブルク中央駅でICE(国際間高速列車)のチケットを持ってお待ちしております。」

楠本氏は、私たちの関係をどうとらえているのか。
楠本氏は、結がブラオミュンヘンのファンであることは重々承知だ。
対談をきっかけに、結が監督の私と意気投合したとでも取ってくれたか。
明朝まであまり時間はない。
でも、なんとか間に合う。

「では、道ノ瀬を、なにとぞ、何とぞよろしくお願いいたします。」
楠本さんは念を押して、私に深く頭を下げた。

「わかりました。」

そして結にも言う。

「今夜、必ずお戻りください。」

「はい…。」結の返事は、うそになる。

私はフライブルク中心街の外の駐車場に停めた、自分の車に結と共に急いだ。
この街フライブルグは、中心街を車で乗り入れることが出来ない。
自転車ですら禁止だ。
駐車場に到着すると、結を助手席に乗せて車を発進させる。
ベンツのエンジンの轟音が、身体の芯に官能的に響いた。
一番中央寄りの追い越し車線へ移動し、アクセルを床までグっと踏み込む。
圧倒的な加速力で前の車を追い越して行く。

私の車は当然ながら、左ハンドルだ。
左手でステアリングを握り、どんどん加速するのを感じながら、右手でネクタイをむしり取る。
その手で、結の手をぎゅっと握った。
高速で走行する中、向こう見ずなしぐさに見えたのだろうか、結がハッとしてそれを見ている。
私はその手を、結の足の間に入れた。
結がビクっとする。
内股を緊張させ閉じた。
結の閉じた腿の内側に手を差し込み、膝から足の付け根まで内腿をさするように撫でる。

今日だけは、誰に何と言われようとも結を連れ帰りたかった。
結もそうだろう。

昼間、対談用の控室で、結のしなやかで強い足に抱きつかれた余韻が腰のあたりに残っている。
締め付けられる強さがまるで、結の”中”を思わせた。
しかも、まだ一度しか味わっていない…。

「結、今夜こそは君を逃さない。覚悟してくれ。」

結が、ごくりと息を呑むのが分かった。

自宅のガストハウスに着くと、二人もつれるように寝室に入った。

「ジップは?」

「今日は休みだ。私たちしかいない。」

結の手を引き、腰を抱きそのままベッドへ倒れ込んだ。
ベッドのスプリングに体が跳ねる。
「あっ、だめ、お風呂に入らないと。」

「後でいい、今日はこのまま。」

私は、結のスーツとシャツをあわただしく脱がす。

「あ!だめだってば、東郷さん!!」

見悶える結の上に乗り、アンダーシャツをまくり上げ、胸筋を掴みしめて揉みしだきながら唇を奪う。

「んんんっ‥。」

乳首を吸い、胸にキスの雨を降らせ、腰を抱き寄せた。

「あうっ!んんん…」

「結、君が欲しい…。」
そう、耳元でささやき、手のひらを下着に入れ尻の丸みを楽しんだ後、下着をグっと引き下ろした。

「やっ…」

下着を下ろしながら腿、膝、足首に口づけして、両足を完全に下着から抜く。
結の細身の前を愛撫してやると、先が濡れて来る。

「あ、…いやっ!」

足首を掴み、大きく広げる。

「いやだ、だめっ。」

結がエビのように腰を曲げ、そこを見られまいと秘部を手で隠す。
結を仰向けに直し、足首を掴んで目の前に大きく広げて、東郷が言った。

「いいから、見せてごらん。」

「いや…はずかしい・・・。」結は手で隠したままだ。

結をいったん離し、私は衣服をすべてを脱ぐ。それを見ていた結が、さっと目を反らせる。
結の上にゆっくり覆いかぶさる。重い男の体重に、結が震えたのがわかる。
今日は逃げられないと思うと、結は怖いのだろう。
結が不慣れな上、結と私では体格差がかなりある。
よほど慣らさないと、入れることすら難しい。
結もそれをわかっていて、激しく葛藤している。
私は、結が決断するのを待った。
結は、頭をガクリと後ろに傾けると、あきらめたように力を抜いた。
結は、秘部にあった手を自分から外し、今度は顔を覆う。

「いい子だ…。」

東郷が、結の膝の裏側を押し上げると、柔軟な結の体は左右に両足がつくほど広げられた。

「ひっ…」その体位に、結が息をのむ。

結の股の付け根が開いて、奥の淡い色した蕾が見える。

「東郷さん、優しくだよ、優しくしてくれなきゃ、させてあげないから。」

「わかった…。」

私は、自分の唇を指で触ってみる。
結のデリケートな部分が痛みを感じないように、私は自分の唇を、かさつかないように舌で濡らす。
それを見ていた結が、ごくりと息を呑んで尻を後ずらせた。
東郷は、結の尻のふくらみを両手で引き戻すと、結の大事な部分に、顔を埋めた。

「ひっ……。」

襞を丁寧に舌でなぞってやり、吸い付くようなキスを直接、蕾にしてやる。

「んうっ…。」

入口がしっとりして来ると、結の前がじんわり立って来る。
細身の前と会陰と後ろの蕾を舌と唇で何度も追う。
私は、襞を指で広げて舌を結の蕾に挿入した。
舌を尖らせ入口から、ググっと挿入して愛撫する。

「ひっううううっ!・・・」

男の舌が体内に入るのを感じ、結が切迫した声を上げた。

結は、抱かれる以上は、そうされることは覚悟していても到底慣れない。
ただ、じっと恥ずかしさをこらえているようだ。
前も優しく愛撫してやる。
結の反応は、明らかに快感を感じている。
内股の秘所に近い所を甘く噛んでやる。

「んっ…。」

結の蕾が濡れて来た。
結はまだ、2回目だ。 十分ほぐれていない状態で無理に挿入をすると、結はより痛みを感じるし、それにまたもや血を見るのは避けたい。
私は、結の奥の蕾を指で押し開く。
手のひらを上にした状態で、人差し指と中指をそろえゆっくりと挿入した。

「あああっ!!」

やはり、指2本だと悲鳴があがる。
慣れるのを待ってやる。

「ううっ…、東郷さん…。」

「結?どうした、」

「その…、うっ・・・・・僕…・上手くできるか、…怖いと言うか…、不安なんだ。」

「結…。君は、不安と緊張から、中が縮まって痛みを感じやすいんだ。結のは小さくて狭いから。リラックスして。 」

私は、結の広げた膝がしらにキスしてやる。

「大丈夫だから。」

結の”中”の感度を高めるために、中を愛撫してやる。
ゆっくり、指を少し折り曲げると、結がまた声を上げた。

「ああっそこは!」

「ここが、いいのかい?」

固く目を閉じた結の顔に赤みがさして、歯を食いしばるようにして黙っている。
指の腹を”中の壁に押し当てる。
初体験の時は、痛みでそれどころではなかった結が、今日は少し感じたようだ。
濡らして高まった状態でないと、感じることも出来ないのだろう。
慣れて来て初めて感じるところなのだ。
強くせず、優しく挿入した2本の指で指先を前後に振動させた。
指をわずかに折り曲げ、伸ばし指の腹でトントンとかすかに中の壁をたたいてやる。
身体に快感が広がって来たのか、結は見悶えた。
指の動きを早くしてやると、

「ああっ!!!」

眉間にしわを寄せ、結はシーツを掴んで行った。

結の中を愛撫しながら、結の中の形を指で探る。 結のは、比較的前寄りに中が続いている。 インサートする時の、角度を考えた。
指を引き抜くと、襞が締まり切る前に、私は猛ったものを結のくぼみに押し当てた。

「いやっ!」

貫かれる気配を感じ、結が逃げようとする。
両足を掴んで引き戻し、濡れてほころんだ結の蕾に東郷自身の先端を包み込ませた。
グッと勢い付けて貫いた。

「あああああっ!!!」

結の悲鳴が上がる。
「痛いっ!…やっぱり、だめ、痛いっ!!」

結の狭さでは、2度目でもやはり痛いのだろう。
結の、私を受け入れている”入り口”を指で探る。
めいいっぱい引きのばされた襞口を、なだめるように優しく撫でてやる。
入口は、ゆっくり入れられる方が痛いのだ。
襞口を巻き込み痛くならないように優しく押し広げ、結の中へググッ!と容赦なく挿入した。

「いやあああっ!無理、やっぱり無理、怖い!いやっ!」

熱く大きく固いものが容赦なく押し入って来る感覚に、結が怖がり逃げようとする。

「うああああっ!!」

指に比べ圧倒的な質量のものが入って来る感覚に、結が悲鳴を上げた。

「いやぁ!、いやだ!」

上に逃げようと手を伸ばし、ベットヘッドのボードを掴もうとする結。 それを引き戻し、肩を掴んで、ぐいっと押し入れる。

「ひぃっっーーーーっあ!あああっ!」

私の”それ”と、結の内壁が摩擦して、結は濡れた泣き声を上げた。
痛みなのか刺激なのか…その両方かもしれない。
動くたび、結が揺れ、声をあげる。
結の手が宙に延び、私の体につかまろうとして来た。 手を私の背へ掴まらせてやる。

「私につかまって。背中に爪を立てて、いい…。」

「うっうっ…」

私の物を下肢に加え込まされた結は、額に汗を浮かべている。

「あああっ!」

動き出すと結が大きく声を上げて背を弓なりに反らせた。
結への挿入は、恐ろしいほどの快感を伴った。
先ほど中に挿入した指先でも感じたが、結の中は小さくきつく、襞が幾重にも複雑に男を包んで来る。
すぐに熱くなるタイプではない自分が、気を抜くと一瞬で欲情を注いでしまいそうだ。

柔軟な体で、股を大きく開いて、私を受け入れてくれる。
結の中へ、腰を強く、強く入れ、そして引くを、繰り返しながら入って行く。
出来るだけ、”結の中の形”に合うように、注意深く挿入する。
未熟な結に、激しく抽挿してはいけない。
しかし、理性も吹き飛びそうだった。

局部が密着し、または離れ、濡れた音が寝室に響く。

「東郷さん…、もう、僕…、あああああっ!」

動きが加速し、結を力いっぱい引き寄せて、結の身体の奥深くに押しこんだ。
一瞬更に大きくなったそれが、どくどくと、鼓動にも似た愛情を結の中に注いだ。

自分の体が弛緩し、緩やかに満たされていく。
結の上に、そのまま覆いかぶさる。

結の閉じた瞼から、きれいな涙が一筋落ちた。

「結、ゆう…、君を愛している…。」




翌朝、フライブルクは霧が出た。
霧の中、結を、マネージャーの楠本さんの待つ駅に送り届けねばならない。
結は、7時台のICE(国際高速列車)でパリに発つ。

玄関を開け、車の止めてある庭に出る。
手をつなぎ、結を抱き寄せ、夜の余韻が冷めやらず口づけをした。
通行人がいたら、外から見えなくもないのだが、霧がすべてを隠してくれる。
結は、少しふらつくようだ。元々色白の肌が、透き通るように白い。
抱きかかえるようにして、車に入れる。

霧の中、私はいつもの速めのスピードではなく、注意深く車を走らせた。
体調の良くない結を乗せているのだ。
私は、結のマネージャー楠本氏に会い、今日の舞台は代役を立てられないのか掛け合うつもりだった。

駅近くの駐車場に着いた時、結が言った。

「ここで。」

「結…。」

「昨夜、東郷監督とは食事だけして別れた、と楠本さんには言います。ここで東郷さんはお戻りください。」

「でも…、私が、楠本氏に代役を立ててくれるよう掛け合う。結は、君は体調が…、」

「いいえ。僕は休演しません。」

「でも、」

結は首を振って言った。

これは僕の仕事です。口を出さないでください。

「結…。」

そんな厳しい言い方をする結を、私は初めて知った。
私は、結の言うことに従わざるを得なかった。

私は、結を抱きしめた。
やつれた結が、儚げに微笑む。

強く抱きしめたら、結は消えてしまいそうだ。
「帰したくない」、と手を引こうとした時、結は車のドアからするりと出て行ってしまった。

霧の中に、結の姿がすぐにかき消されていった。



追いかけたい東郷、でも、がまんがまん。
良かったら拍手押して行ってくださいませ。




B L ♂ U N I O N
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